採用担当者が語る学卒選考Q&A
こちらでは学生の方からよく伺う質問について、新卒採用担当者のA.Dより回答させていただきます。会社説明会やインターンシップ、内定者セミナーなど年間50を超えるイベント等でいただいた声を元に思うがままお伝えさせていただきますので、ありきたりな回答ではなくニッコーならではの社風も感じていただきたいと思っています。
選考について
- これから就活を始めるには何から手をつければいい?
- まずは自己分析から始めることをオススメしますね。「自分はどんなことに興味・関心を抱きやすいのか」「他者と違って○○な視点を持っていることがなぜ強みなのか」「○○な経験をしたことがあるが何故それをしようと思ったのか」等、過去の経験に対して「なぜ?」と深掘りしていくことで、企業を選ぶ際の軸となったり、選考での志望動機や自身の強みなど、就職活動における様々な点に活かすことができます。
- 6月で周りが就活を始めて焦っていますが、なんとなく行うことは意味がない気もしてどう捉えるのがいい?
- 一般的な大学生の就職活動開始時期である6月前後の時期であれば、この時期に焦る必要は全くないです。周りを見て焦る気持ちは分かりますが、いま動いている人の方が少ないです(笑)。いま動いていて、且つ焦っているのは真剣に将来のことを考えているからこそだと思いますし、自己分析を深く行い「自分がどういう企業に行きたいのか」「どういう仕事をしたいのか」などを明確にする期間としても良いのではないでしょうか。就職活動に「正解」はないので「ご自身が思われることを優先してみる」ことが、一番悔いが残らないのではないかと思います。
- 自己分析にて業界にこだわりがないのですが、どういった仕事内容が自分に向いてると判断するべき?
- 企業に合わせた軸を作ると、悩んだときに結構しんどくなってしまうと思いますので、自己分析の段階では簡単に「自身の軸」をはっきりさせておく必要があると考えます。向いているか向いていないかはどこで判断をするかというと『人と話すのが好き ⇒ なんで好き? ⇒ 何に喜び感じる? ⇒ どんな形で人と接する? ⇒ …』など深掘ってみると良いです。これは後々迷った時に戻ってくる所になるので、ぜひノートなどに書き出してみて下さい!個人的には業界絞らずたくさんの会社のさまざまな仕事を知り、そこから選んでいく流れで良いと思っています。自分の感覚と納得感が選択する上で重要だと思いますので、その根拠を集めた方が納得して動き出せるのではないでしょうか。
- 企業説明会はどんな服装で参加すべき?
- 当社の場合は説明会や面接、インターンシップなど、採用における全てのイベントは『私服でOK(イメージは学校に通う服装)』ですし、イベントの案内の際は「服装:自由(私服可)」と案内しています。ただ気をつけていただきたいのは当社以外のパターンで、「服装自由」という表記や服装について特に記載の無い場合です。服装自由と記載されていて実際にイベント会場へ私服で行ってみると、自分以外の周囲の人がみんなスーツだったなんてパターンもあるので、企業のHPなどからオフィスカジュアルなどの雰囲気が掴めていたり、問い合わせてみてOKであれば私服でいいかと思いますし、気になるのであれば無難にスーツでもいいかと思います。私個人的には、TPO(場に合わせ、相手に不快感を与えない)をわきまえた服装(学校に通う服装)であれば、私服でも全く問題ないと思いますよ。
- 説明会参加前にやっておくべきことって、何?
- 日時と会場(オンラインであればアプリツールやURLなど)の確認は必須です。また、緊急の連絡先も把握しておくと当日トラブルがあったときなどは安心ですね。臨むスタンスとしては事前に企業ホームページや採用媒体(マイナビ等)の企業情報などを確認しておくと説明内容について理解が深まったり、質問する際のネタができたりと意外と役立つのでオススメです。
- 個別の企業説明会ではどんな話が聞けるの?
- どの企業でも会社概要や求人情報についての仕事内容などが話されるのではないでしょうか。当社では上記内容はもちろん、「社会的課題をどう捉えているか」「どのような視点を持って成長してほしいか」「未来に向けてどのようなことを目指し、どのような人を求めているか」などのメッセージをお伝えしています。また質問いただいた内容はどんな内容でもお答えしていますので、悩み相談なども含めいつも多様な質問が飛び交っています。(笑)
- 参加したい個別の企業説明会が満席の場合どうすればいい?
- 満席の場合でも連絡をいただけますとご参加いただける場合もございます。当社ではメールや電話にてお問い合わせいただけますと、即日ないし翌日には対応させていただきます。なかなか連絡することが不安でハードルが高いと感じられる方も多いかと思いますが、目標達成のために行動する力として見られることや熱意があると受け取られることもあるので、本当に説明を受けたい企業なのであれば積極的に行動することオススメしますね。
- グループディスカッションはどうしたら上手くなれる?
- 選考の場として初対面の方たちと話すことは緊張してしまいますよね。グループディスカッションの基本は『定義 ⇒ 発散 ⇒ 収束』と考えています。まずは何が求められていて、何を導き出さないと行けないのかをチームの中で認識を合わせます。そして認識を合わせることができたら、テーマに基づいて意見を出し合います(ここはある程度自由に出し合ってみると良い)。意見が出たら、最後は出た意見の中からベストな答えを絞り込みます。基本はこの流れに沿って行いますが、チームでディスカッションを滞りなく進められるように、積極的な発言やファシリテートをする必要があります。主体性や積極性、チームワーク、考える力を高めるためには実践あるのみだと思いますね。時間制限も短めに設けられていることが多いですが短時間で効率的に行える訓練ができていると、即興でもできるようになる身につけられるスキルだと思います。
- 企業説明会の後、お礼状は送るべき?
- 受け手の印象次第になるので企業の捉え方によるかと思いますので、2パターンで回答します。①当社ではお礼状は送らなくてもいいと考えています。ご厚意としてとても嬉しいのですが、返信等に時間が空いてしまうこともありお気持ちだけで大丈夫ですね。企業によっては「お礼状を送ってきた学生がいる」と印象に残ったりする場合もあるかと思いますが、せっかくの就職活動時間ですのでご自身の成長にお時間を割いてもいいのではないかと思います。②送ってくれた方については多少でも印象には残りますし、人としてやっぱり情は少し動きます。もし少しでも送る余裕があるならば送っておいて損はないと思いますよ。採用・就職活動も人と人の繋がりなので、そこを大切にお互いが思い合えると良いかなと思います。私個人としてはメールをくれた人にはその縁に感謝してメールを返しますね。
- 印象に残ったエントリーシートを教えてください
- 書き方のポイントとして「結論」「事実情報・感想」「経験談(エピソード)」のPREP法(プレップ)3段階構成になっていると非常にわかりやすいです。大学や学部の選考理由や自身の強み、頑張ったこと、志望動機などはこの構成で記載があると、この学生さんはどんな思いを持ってそう分析・感じた・行動したのかがわかり、面接で会ってみたいと思えます。
- エントリーシートの書き方で各項目に対して文字数制限上、短い文字数の場合は何を意識すればいい?
- 上記の質問「印象に残ったエントリーシートを教えてください」と回答が少し被りますが、PREP法(プレップ)で記載することをオススメします。『結論 ⇒ 理由 ⇒ 具体例 ⇒(結論)』の順番で書くことを意識してみると良いかと思います(文字数によっては、最後の結論は省いていいと思います)。また、最初から文字数をおさめようとするのではなく、一度ありのまま書き出して、そこから削っていく方が本当に大切なことだけが凝縮されるので、ぜひ上記の方法で試してみてください。
- 履歴書・エントリーシートで趣味や特技を聞くことで、何を見てるの?
- 当社では「面接時の話のネタ」として記載いただいています。面接時は初対面で緊張感もありますので、緊張を和らげる意味合いも込めて、雑談として趣味や特技についてお伺いしています。「旅行」「読書」「料理」「映画鑑賞」などよく見かけるものから「暗算」「ルービックキューブ」「バードウォッチング」などの変わり種もあり、面接では雑談トークで盛り上がることもしばしばあります。(笑)
- WEB面接で気をつけるポイントは?
- 気をつけるべきポイントは2点あると考えていますね。①映り方:顔のドアップで映らないこと/②回線状況や音声状況の確認の2つです。①:顔が近すぎると相手に威圧感を与えてしまうので、上半身の7割ほどが映っている距離感がベターです。ジェスチャーなどをする際も手が映っていなければ、ただ肩や体が揺れている不審な人になってしまいます。(笑)②:WEBネットワークが不安定で途切れてしまったり、音声が聞こえない場合もあります。不安要素は先に確認したり、切断されてしまった場合の対応方法などをその場で確認しておくと安心ですね。
- 面接の際、必ず質問すべき?
- 面接に限らず、各企業の方と会える場(説明会、一次面接、最終面接、座談会など)では必ず質問するべきだと思っています。企業目線では「本当に当社のことを理解しているのだろうか」と不安になったり「意欲がない」と思われる可能性もあります。また、学生さん視点では「ギャップの確認」として是非とも質問いただきたいですね。選考したいと思っている企業の「良い点」だけでなく「悪い点」もしっかり聞いていないと「入社後に思っていたのと違った!」となってします。「御社の『魅力』は?また『課題』とされているところは?」など率直に「良い悪い」を尋ねるのではなく、言葉の表現を変えて聞いてみることをオススメします。
- 面接で短所は正直に言うべき?
- 短所と長所は表裏一体です。素直に自分の弱みをどう捉え、どのように理解しているかを伝え、「その弱みを変えていくためにどのように考えている/行動している」「そんな弱みを含めて応援したいと思ってもらえる行動をとっている」などのアピールにすることも一つの手だと思います。
- 内定や選考を辞退する場合はどうすべき?
- 当社でお伝えしていることはただひとつ、電話やメールなどで丁寧な対応を心掛けてください。学校で「丁寧に断ってね」と言われる理由はその学校の評判やその学校に所属している学生のためを思って言われている場合が多いです。しかし、本当の理由は『ご自身の未来をつぶす可能性がある』ということです。就職活動では例えば金融業界や建築業界など業界を絞って活動している方が多いと思いますが、そういった場合に急に連絡がつかなくなったり、ドタキャンで連絡なしなどの悪い印象を受ける対応を取ると、実は入社後にその対応をした企業が取引先であったり、数年後にビジネスパートナーとなる場合などもあり、その際に「あの時の…。」となることが意外とあります。世間は狭いものですね。(笑)そのため、言葉で話すことが苦手であればメールでも構いませんので、是非とも自分の将来を踏まえて「丁寧な対応」でお断りください。
- 応募後に紙の履歴書を返却してほしい場合、どうすれば失礼なく伝えられる?
- 企業側も個人情報の取り扱いにあたるため、返却してほしい意思がある場合はメールやお電話で構いませんので、「返却して欲しいのか破棄しても良いのか」を明確に伝えて下さい。その際に「お手数ですが返送して頂くお手間があると思いますのでシュレッダーなどで破棄して頂けますと幸いです。」などのように相手を気遣う一言が添えられていると良いなと思います。